いまを支える。未来へつなぐ

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朴木 敏昭
INTERVIEW
朴木 敏昭

入社以来、会社の成長の歴史と共に歩んできた35年。
お客様に均一化したサービスがお届けできるように
スタッフ教育やマニュアル化などにも力を入れている。

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超高齢社会の中で、必要とされるサービスを届けたい
入社のきっかけは?

入社した35年前は、この仕事のことをあまり深く考えていなかったのが正直なところです。もともと、大学では経営学を専攻。しかし、10年先、20年先を考えると、業界に明るい未来が見えなかった。そんな時、“これから”が期待される医療や福祉関係を目指して、自宅からも近い有薗製作所に興味をもちました。偶然、ちょうどその頃に家族が腰を痛めていて、有薗製のコルセットを使っていたこともあり、製品の評判の良さなども耳にしていました。私の場合むしろ入社した後に仕事に触れていくなかで、やりがいや責任などを感じるようになっていました。

仕事にはすぐに馴染みましたか?

全く違う分野から医療関係へ進んだので、最初は戸惑いがありました。しかし、疾患や医学用語など初めて耳にする言葉が新鮮で、興味深く、知識の吸収に努めることができました。義肢装具士の国家資格が導入されたのは、入社して5年後ぐらいです。試験をクリアするのは大変でしたが、改めて国家試験として資格がいただけたことで、仕事のやりがいも高まりました。

具体的な仕事は?

病院をまわりながらのルート営業です。一般的な営業の仕事と異なるのが、現場で技術的なスキルを求められるところです。病院では、メディカルスタッフの一員として関わっています。そこでは、医師、セラピスト、お客様のご要望をヒアリングし、処方を基に、製作指示を製造部門につないでいきます。製品としてあがってくるものには、私たち営業の聞き取り力がとても求められる仕事です。

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やりがいを感じることは?

一番のやりがいは、やはり感謝の声をいただくことです。「痛みが軽減した」というお客さまの声が何より嬉しいです。そのために必要なのは、やはりコミュニケーション力。医師、セラピストなど多くの人が連携する場なので、しっかりと意思疎通する努力が必要ですね。逆に、ちょっとした一言が、クレームに繋がることもあります。会社のスタッフとして発する言葉には、責任が伴うと思っています。

仕事の中で難しいと感じることは?

「誰が担当しても、同じスキルで同じサービスを提供できること」が大切だと感じています。そのために、OJT(On-the-Job Training)の教育は徹底しています。マニュアルなども整備していますが、やはり経験が不足しているとヒアリングに漏れもでてきます。お客さまに上質なサービスをお届けしていくためには、日々の改善が重要だと考えています。
また、製販分離の職場なので、営業と製造部門との間で意見の相違があることもあります。しかし、それは決して悪いことではなく、お互いがより良いものをつくろうと意見を交わしている結果だと思います。これからも、切磋琢磨していければと思います。

仕事を続けてきた魅力は?

入社当時は、社員50名ぐらいの会社でした。その後、少しずつ社会のニーズに応えるなかで、会社も大きくなってきました。建て増しを続けた社屋も小さくなり、2002年に現在の場所に本社移転いたしました。35年のなかで、そうした会社の歴史が見られたのは感慨深いですね。

今後、取り組んでみたいことは?

日本が超高齢社会を迎えるなかで、いろんなニーズがでてくると思います。例えば、介助される方のサポートにもなるような商品の開発もそのひとつだと思います。日本でパラリンピックも開催されますが、そうしたスポーツ分野に適した開発も取り組んでいきたいと思います。
さらには、技術の高い製品を国内だけでなく、海外にも発信していきたい。高い技術力を活かして、日本ならではの製品を届けていけたら嬉しいですね。

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