松本氏のNICEなオィッス!
●第4回 「こうへい君」

やっと、最近ゴルフの初打ちに行ってまいりました。スコアーは93で、自慢できる数字ではありませんが、打ち始めにしては満足しています。しかし、初打ちの喜びも束の間、その後風邪を引いてしまい、それをこじらせて初期のぜんそくにかかってしまいました。仕事柄、自分の仕事を他の人に任せることができないので、休まずにちょっと無理して仕事をしたのですが、36歳の身体にはもう無理ができるような体力はないようです。幸いにも大事には至ることがなくて良かったのですが・・・。「風邪は万病のもと」とも言いますし、皆さんも風邪をひいたら、無理せずに早めにキッチリ治したほうがいいですよ。


写真@


写真A


写真B


写真C


写真D


写真E

さて、今回は、こうへい君の車椅子と座椅子を紹介したいと思います。こうへい君は現在小学1年生で、去年、就学する前に学校用の座位保持装置と介助用車椅子を作らせて頂きました。座位保持と言っても、こうへい君の場合は身体の変形や筋緊張が強かったりといった、座位保持を困難にさせる原因がなく、床上でも座位をとることができます。ただ、動きが多い(じっとしていない)ので、椅子にうまく座ることができずにいます。製作時、担当のセラピストからの指示は、椅子から落ちないように工夫するとともに、動きが多いことから、「椅子そのもので怪我をしないように(頭や手足が当たっても痛くないような)工夫をして下さい」とのことでした。

その車椅子ですが、シートベルトは本人が外せないように、バックル式の胸ベルト・股ベルト・足ベルトをつけています(写真@)。こうへい君のように動きの多い方には、椅子から落ちないようにするために、胸と股ベルトが必需品です。足のベルトは拘束するようで好きになれないのですが、お母さんが買い物などで、人の多い所に行った際、目の届かないところ(足が介助者より一番離れていて目が届きにくい)での怪我を防止するために使用しています。普段は使用していません。また、フレームなどに関してですが、テーブルはすべてPEライトと呼ばれるスポンジで覆い、それをビニールレザーで包んでいます。頭や手足が当たりそうなフレーム部分には、ネオプレン(ゴムを挿んだサポーター生地)や、ちくわ状のスポンジを取り付けることによってソフトにしています。フットプレートも同様に工夫しています。後輪の泥除けは、手が車輪に触れないように、サブオルソレン(黒)と呼ばれるプラスチックを加工して車輪を覆うように製作しました(写真A、B)。今のところ怪我もなく、順調に使用して頂いています。

次は座椅子です。当初、お母さんより「食事のときに短時間使う座椅子を作ってほしい」という相談を受けました。別に家庭用の椅子を作っていて公費を利用できない事情から、自費で製作したいと言うことでしたので、とりあえずオーダー品の座椅子の見積を出してみました。しかし、残念ながらお母さんが「エェー◆☆#○∽⊙ッ!!!!」というほど高く、あえなく製作中止となりました。そこで再度相談した結果、こうへい君が座れそうな市販の座椅子をお母さんに買ってきてもらい、当社で胸ベルトと股ベルトを取り付ける方向で話がまとまりました。その数日後、お母さんがアームレスト付の座椅子を頑張って見つけてきてくれました(写真C)。

丁度アームレストがいい位置についているおかげで胸ベルトがずれ落ちず、しかも取り付けやすくなり、座椅子にベルトを縫い込むといった手の掛かる加工は一切せずに、簡単に取り外し可能なベルトが付きました。また胸ベルトと股ベルトはともに、こうへい君の手の届かない背もたれの後ろで止めるように工夫しました(写真D、E)。・・・で、気になる代金の方ですが、お母さんの努力の結果、お母さんも納得(?)の椅子を含めてナント1万円強でした。今回、ベルト代より安い座椅子の存在にビックリしました。これから同じような相談がありましたら、是非この座椅子を紹介していこうと思っています。

(写真掲載等、保護者の承諾済み)