松本氏のNICEなオィッス!
●第6回 「ヒカちゃん」

やっと春になりゴルフシーズンの到来です。暖かくなって体も回るようになり、ゴルフボールも寒い時期より飛ぶようになりました。5月の終わりには、仲間内でゴルフコンペを開く予定になっているので、そろそろ本腰を入れて練習をしたいと思っています。しかし、時間と体力がないので、仕事との両立が難しいですよね。


写真@


写真A


写真B


写真C


写真D


写真E


写真F

今回は、ヒカちゃんの臥位保持装置(写真@)と車載用の座位保持装置(写真C)を紹介します。ヒカちゃんに初めて出会ったのは3年前だったと思いますが、ヒカちゃんより、物凄く明るくて、よくしゃべるお母さんの方が印象に残っています。今までにバギーや車載用の座位保持装置など、いろいろ製作させて頂きました。しかし、なぜかいつも製作する時期が真冬で、ヒカちゃんに会う日は、いつも激寒の日だったのを憶えています。そして、今回もまた恒例のように真冬の時期に製作をさせて頂きました。ただ唯一、今までと違っていたことは、体調を崩しやすく入退院を繰り返していたため、以前は仮合せや納品をよく場所を変えて行っていましたが、今回は採寸から納品までを一貫して自宅にてできたことです。別荘のように病院に行っていたヒカちゃんも成長して体が強くなった?と思っていました。

今回は、初めてお会いした時に製作した臥位保持装置と車載用の座位保持装置の作り変えをしました。臥位保持装置は、フレーム(アルミ)からすべてオーダーメイドで製作しています。医師よりリクライニングの機能をつけるように指示がありましたので、介護用ベッドと同じような動きをするものを製作してみました。リクライニングを使用すると、どうしても体が下肢の方へ滑り落ちるので、骨盤のずれを防止するために膝の部分を山なりに上げられるようにしています。(写真A)また、多少の移動ができるようにキャスターを取り付けています。キャスターを6輪にしているのは、アルミのフレームを使用していることから、フレーム中央がたわまないようにするためです。(写真B)支持部(マット)には、お母さんが通気性に優れたものをご希望されましたので、中身には以前紹介したフィルタークッションを使用し、カバーにはメッシュ素材を使用しています。

車載用の座位保持装置(写真C)は殆ど臥位保持装置と同じ姿勢で乗れるものを製作しました。構造は背と座にステンレスのフレームを組み、リクライニングができるようにジョイントで繋いでいます。ゆえに車の背シートを倒したり起こしたりすることによって、それの背シートの角度も変えることができます。支持部の背シートはバギーなどと同じようなスリングシートとし、座面はヒカちゃんに合わせて削りだしたモールド型にしました。屋内用と違う点は、車の横揺れによる姿勢の崩れに対応するために、座面をモールド型にするとともに、背シートに体幹パッドをもうけたところです。また臥位に近い姿勢で乗せるので、ブレーキをかけた際に前方にずれやすいのですが、それに対しては、お尻の部分をくぼませることによって骨盤のずれを防ぐことにより対応しています。その他、工夫をしたところが2点あります。1点は下肢の成長対応として、延長用のパッドを製作したことと、もう1点は、ヒカちゃんの弟君が乗れるように、お尻のくぼみを埋めるパッドを製作し、さらにヒカちゃんより大きい弟君のサイズに座面を合わせるためにポメル(内転防止パッド)を簡単に脱着できるようにしています。(写真D)写真Eはヒカちゃんを乗せた状況で、写真Fが車に設置した状況です。

いつも寝不足気味で、ヒカちゃんの介護はすごく大変だと思うのですが、きつそうなそぶりを全く見せず、いつも明るく振舞っているお母さんはすばらしいと思っています。これからもヒカちゃんのために頑張ってください。また今度、お会いした時には訓練の先生と一緒に私の運命を見てくださいね。楽しみにしていますよ。

(写真掲載等、保護者の承諾済み)